2018/4/25

「俺はガンダムで行く」このセリフは鑑賞前は変なセリフだなって感じではあるけども本編を振り返って見ると夢と誇りが詰まっためちゃくちゃに強いセリフということがわかる。人間は憧れを持たずにはいられない生き物である。そしてその憧れに近づく手段の一つとして対象と同一化を図ることがある(コスプレしたり、好きなセリフを覚えたり)。一方レディ・プレイヤー1の舞台のオアシスはコインとアイテムがあれば自分の望む姿になることができる。そして冒頭のセリフが出てくるのは敵のバリアに対する総力戦でストーリーでも山場のシーンだ。ゲームの命運を分ける総力戦でそのうえ巨大ロボットに変身できるのは2分間という制約がある。トシロウは出撃するタイミングをめちゃくちゃ渋ってエイチに急かされており、溜めに溜めて彼は「俺はガンダムで行く」と言ったのである。重ねて述べるが、オアシス中から集まってくる規模で、その上自分たちの楽園の存亡をかけるほどの戦いに、自分が大好きな、愛している姿で参戦するのはこの映画をわかって観に来ている人間にとっては夢の一つに違いない。「俺はガンダムで行く」と言うに決まっている。俺だって言う。